NIKEの『東京 just do it』というキャンペーンは、東京の若者が創るストリートカルチャーにフォーカスした広告企画だった。それはスケートボードやブレイクダンスにシャッターを切り、意図的に対抗文化を煽るキャッチコピーを添え物にしたNIKEらしい広告である。
当時新星で絶頂だったピストカルチャーもNIKEに注目されており、NIKEが撮影を希望したのがFar East smokin’ Skidderz(極東焚煙固定自転車滑止軍団)という東京のピストクルーだった。
2007年渋谷パルコに大きく飾られたのが、パンチサイクル前に集合したFar East smokin’ Skidderzの写真。それに添えられた「ブレーキ無し。問題無し。」というNIKE側が考えたキャッチコピーは、mixiや2chなどのネット掲示板経由で強く批判された。広告はパルコ側の要望によりわずか3日で撤去される。